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日々の出来事を綴っていきます

WSS兵庫オープンレポートⅠ

2010技術交流会
予選第5戦「WSS兵庫オープン加古川神戸製鋼裏)大会」レポート
 
開催日:平成22516
天候:晴れ、気温1620℃、東北東の微風2m/s程度…ほぼ無風
潮:大潮(干潮5:30頃、満潮10:30頃…ただしこの間の潮位差7cm
参加選手数:38人(一般6人、会員32人)
進行:4430分受付、開会式450分、スタート5時、
   ストップフィッシング1130分、帰船12時、表彰式1230
(審判員=吉田、百合園、塩野、中井)
 
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 516日、今季関西圏で初のシーバス大会になります。今年は異常気象が続き、5月になっても数日間冬のような寒い日が続いたりして、海の中も1カ月程度は遅れているようでした。さて、昨年はインフルエンザ騒動で大変だった加古川大会でしたが、今年は天候不良でちょっと心配、ちゃんと釣れてくれるかな?
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受付風景です。
 
 渡船の準備は4時前からできていたので、受付を済ませた人から乗り込んでもらいます。25人乗りで2往復、410分と435分に出船できたので、スタートミーティングは450分から始めることができました。
 今回のレギュレーションはキーパーサイズ無しで、釣った魚全部の長寸とします。厳しい状況の中で釣った1匹の価値を認める、予選では定番になろうとしている方式ですね。 競技終了は11時半まで。何が起こるか分かりませんので、できるだけ長く競技時間をとりました。
 459分からスタートします(スタート順は次の通り)。
1倉本享和、2寺園義幸、3横田裕昭、4三村和昭、5駒井学、6船戸健司、7田村裕史、8翠川直樹、9眞柴徹也、10吉見孝行、11菅野和彦、12琴浦淳次、13須藤泰樹、14森下知之、15島健一、16小嶋大介、17松田幸二、18上地一史、19福井崇史、20岸上和弘、21山岡慶、22荒牧伸弥、23加田智己、24山本義幸25杉本茂昭、26道口宗作、27下田祥寛、28田中輝幸、29巻野広彰、30平井利明、31西蔵忠史、32山下智也、33山内直人、34小林宏樹、35西田晃大、36山田竜二、37薄根紳悟、38山浦良明
 
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大会のレギュレーションを説明してます。
 
 スタートして、本部前の昨年度の優勝魚が出たポイントでやるか、神鋼ケーソンのほうまで行くか、それとも途中でいい場所を探すかは、選手にとってかなり大きな選択です。太陽の入射光が15度程度までの“モーニングタイム”は、瀬戸内のような水のきれいな場所の釣りでは外せない時合だからです。時間にすれば夜明けから1時間ほどの時間帯。その時間をどこで釣り、その後どのような戦略に変えるのかが今回この釣り場の見所だと言えるでしよう。
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こちらが、本部前のポイントです
 
52cmのグッドサイズを吉見選手が!】
 スタート直後にコールは入りませんでした。本部前、神鋼入港口のポイントでは、時折ボイルが見られます。何を食っているか不明ですが、明らかにシーバスはいるようでしたが、ルアーにはヒット無し。近くでもボイルがあるのでトップウォーターを試す選手もいます。あとで聞きましたが、昨年優勝した藤島選手が1本掛けてすぐにバラしていたようです。自信ある人は掛けますね。同時に運もあればバラさないのですが。
 
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536分、2カ所同時で1匹目が釣れました。
最初に検量したのは、神鋼裏護岸の中央部で、釣り人は尼崎の吉見孝行選手。ルアーはシマノの新しいバイブレーション(サルベージ85ES)。浅いレンジで、近距離キャスト。サイズは52cm、ちょうど1kgのまあまあのグッドサイズです。
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▶吉見孝行【釣果データ】全長:
52cm/参考重量:1000g/時間:536分/場所:中央、距離30m、レンジ5カウントくらい 【タックルデータ】ルアー:シマノ・エクスセンス サルベージ85ESグリーン系/ロッド:ダイワ・ラブラックス96ML/リール:ダイワ・インパルトα競技LBD/ライン:PE0.8号/リーダー:シーガー・プレミアムMAX16lb1m
 
 
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 もう1匹は神鋼裏東側、エアーレーションが出ている吸込み口のポイント右端です。釣り人は姫路の横田裕昭選手。ルアーはレンジバイブで、サイズは40cm550g)。この場所は唯一の集魚ポイントで、アタリは多いがヒットしにくいポイントでもあります。とりあえず1匹目は出ました。
 
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▶横田裕昭【釣果データ】全長:40cm/参考重量:550g/時間:536分/場所:吸込口右側、距離30m、レンジ2m 【タックルデータ】ルアー:バスデイ・レンジバイブ15g/70mm赤金/ロッド:8.8ft/リール:ダイワ・セルテート/ライン:バークレイ・ファイヤーライン18lb/リーダー:サンライン・トルネード20lb
 
3匹目は540分。本部前、船着台の左側で西蔵忠史選手がキャッチします。ルアーは某社のブレードベイト24g。距離20mで深さは5mとのこと。目の前にボイルがありました。31cmでも1匹は1匹! 予選通過できそうですね。
 
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西蔵忠史【釣果データ】全長:31cm/参考重量:230g/時間:540分/場所:本部前、距離20m、レンジ5m 【タックルデータ】ルアー:ブレードベイト24g/ロッド:ダイコー・ラビン96ft/リール:ダイワ・インパルトαLBD/ライン:シーガー・バトルシーバス0.8号/リーダー:シーガー・FX3
 
 
【吸込口バトルは岸上選手が2匹でリード!】
548分、吸い込み口右側中央部で、岸上和弘選手が釣りました。
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36cm450g)の小型サイズですが、「何度もアタリがある中でやっと釣った!」と喜んでおられました。ルアーはメーカー名は分かりませんがプロペラ付きでシンペン、しかもフィン付きという、機能面で言えばかなり限定された変わっ
たルアーです。
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▶岸上和弘(1匹目)【釣果データ】全長:36cm/参考重量:450g/時間:548分/場所:神鋼吸い込み口、距離20m、レンジ50cm 【タックルデータ】ルアー:シンキングプロペラペンシル9cm/12g(チャート)/ロッド:9.6ft/リール:シマノ・ツインパワー4000S/ライン:24lb/リーダー:サンライン・システムショックリーダー30lb60cm
 
 
556分、吸込み口の左端で舩戸健司選手が初のウエイイン成功。44cm720g)。ルアーはスカジッドのスライドベイトヘビーワン。10人以上が並んで攻めている中で、出したルアーがこれということは…やはりこの場所の魚はなかなか気難しいようです。
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▶舩戸健司【釣果データ】全長:44cm/参考重量:720g/時間:556分/場所:吸込口南、距離15m、レンジ1.5m 【タックルデータ】ルアー:スカジットデザインズ・スライドベイトヘビーワン28g(レッドヘッドゴールド)/ロッド:ダイワ・ブランジーMML 9.6ft/リール:ダイワ・ブランジー3000/ライン:サンライン・キャストアウェイ1号/リーダー:フロロカーボン5号
 
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            給水口のポイント
 
しばらく見ていると、何人もの人がルアーを給水口のフェンスに何度も根掛かりさせて切っています。ここはカウント5で掛かってしまう「ルアー地獄」でもあるわけですが、それでもこの場所の人気は衰えず、人がどんどん集まってくる感じです。 その中で、6時ちょうどぐらいに2匹目を上げる選手が出ました。高砂から一般参加の岸上和弘選手。サイズはアップして、45cm830g)。ルアーはシリテンバイブの53mmという反則ルアー(本当は反則じゃありません)でした。岸上選手はこの釣り場が3回目で、ポイントが分からないので、この場所で釣れる方法を考えて、人とは違うルアーを持ち込んだと語ってくれました。
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▶岸上和弘(2匹目)【釣果データ】全長:45cm/参考重量:830g/時間:60分/場所:神鋼吸い込み口、距離20m、レンジ1m 【タックルデータ】ルアー:マドネスジャパン・シリテンバイブ53mm/8gグリーンバックパールホワイト/ロッド:9.6ftM/リール:シマノ・ツインパワー4000S/ライン:PEライン24lb/リーダー:サンライン・システムショックリーダー30lb60cm
 
 
神鋼裏の中央部で追い上げ!】
 同じ時間にヒットはあるもので、それはこのエリアに同時にいい潮が入ってきている(または回遊がある)ということなのだと思います。記録では6時ちょうどにもう一人釣っていました。神鋼裏中央部にて、マービーの使い手・小嶋大介選手。サイズは40cm540g)。距離30mで中層です。
 
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▶小嶋大介【釣果データ】全長:40cm/参考重量:540g/時間:60分/場所:本部より15分、距離30m、レンジカウント7 【タックルデータ】ルアー:エバーグリーン・マービー70(マイワシ)/ロッド:エバーグリーン・PZS-96/リール:ダイワ・トーナメントISOZ2500 LBD/ライン:PE0.8号/リーダー:シーガー・グランドマックス
 
 
 
 
今日の午前中の潮は潮位差7cmと言う、大潮でありながら太平洋岸では考えられない潮位差の潮なのですが、実は潮位差とは関係なく潮流はあるのです。瀬戸内エリアでは「潮が飛ぶ」と言う表現をしますが、この日も6時半頃からどんどん右に流れが出てきました。ただ、その流れに魚がいるかどうかはまた違っていて、流れがどーっと全体に流れ出したら、それは流れではなくただの水の移動のようになります。今回審査員になってもらっている百合園さんや塩野さんは、このエリアで40年近く釣りをして来られたベテランですが、その方々が「流れ(が出る)」と「潮が飛ぶ」を使い分けているのはそういう理由があるのだと分かりました。「流れの抜ける所がないんですよ!」と関西爆釣会の西田選手が語っていましたが、釣り場のクセを把握するのはなかなか大変です。
その流れが出だす少し前までが、今回は一つのピークだったようです。
610分頃、ファーストフィッシュを釣っていた吉見孝行選手が1匹バラしました。ルアーはブレードで、斜めに引いて手前でヒットしましたが、ブレードですからバラしたやすいのは仕方ないかもしれません。惜しい1匹でした。そして、635分、中央部西寄りの場所で山元義幸選手が39cmをキャッチ。ルアーはバリッド90HMSイワシカラー。中層のキワで出てきました。
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山本義幸【釣果データ】全長:39cm/参考重量:560g/時間:635分/場所:本部より200m、距離キワ、レンジ中層 【タックルデータ】ルアー:ラッキークラフト・バリッド90H/ロッド:9.6ft/リール:ダイワ・セルテート3000/ライン:シマノAR-C1号/リーダー:シーガー・プレミアムマックス5
 
 
やはり、魚は四角テトラ沿いのブレイクに潜んでいるのでしょうか。それがなにかの要因で出てくるのだと思えます。
10分後、645分に山本選手よりさらに西寄りで今年度からのメンバー・田村裕史選手が釣りました。43cm640g)です。ルアーはバリッド70のピンク。
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▶田村裕史【釣果データ】全長:43cm/参考重量:640g/時間:645分/場所:本部から東に200m、距離10m、レンジ1m 【タックルデータ】ルアー:ラッキークラフト・バリッド15gピンク/ロッド:ダイワ・ブランジー95ML/リール:ダイワ・イグジスト
 
つづく・・・