11月16日晴れ・・・昨日は、午前中に仕事の為、古都・京都に行ってきました。速攻で商談を済ませ午後2時より少しばかりお寺を2箇所見学に行きました。一番目に行ったところは「詩仙堂 丈山寺」です。
詩仙堂の入口、小有洞(しょうゆうどう)の門を入ると、参道の両脇には涼しさの感じられる竹林があります。
石川丈山は、天正11(1583)年に現在の愛知県に生まれ、16歳で徳川家康に仕えましたが、大阪夏の陣を機に徳川家を離れて武士を辞めました。その後は文人として朱子学を学び、59歳の時に詩仙堂を構えました。丈山は中国の文化人に強い憧れを持ち、90歳で没するまで寝食を忘れて漢詩や隷書(れいしょ:漢字の書体)を愉しんだといわれています。丈山のつくる漢詩は素晴らしく、中国の漢詩の名人である杜甫・李白に匹敵するほどの出来栄えと絶賛されています。丈山の没後、ここは曹洞宗のお寺として残されました。
当時、詩仙堂が建てられた場所は山のふもとにあり、夜中に頻繁に出没するイノシシや鹿を追い払うために「ししおどし」が考案されました。イノシシたちはその音に驚き、畑を荒らさなくなったのだとか。また、静寂の中でコーンと竹が石を打ちつける響きは、隠居生活を送る丈山の慰めとなったといわれており、彼がつくる庭には「ししおどし」が設置されるようになりました。それがいつしか全国に広まったといわれています。空気の澄んだ静かな場所にあり、庭園を眺めていると、ししおどしの音が「カ~ン」と耳に届きます。心を癒されれました。
お次は、詩仙堂から歩いて5分ほどのところにある「円光寺」に行ってきました。
門をくぐったところに「水琴窟・すいきんくつ」がありました。水琴窟とは地中に埋めた甕(かめ)に落ちる水音を楽しむ仕掛け。ここの音色がとりわけ美しいのは地肌のなめらかな常滑(とこなめ)の大きな甕(かめ)を使っているとか。水の球が転がるような澄んだ音色を静寂の中に奏でます。竹筒に耳をあてて聴きます。
池や竹林なども見どころがいっぱいつまった庭園。紅葉の季節は色づきはじめから散る頃まで、色とりどりの紅葉におおわれます。
境内の裏山を登る途中に「除夜の鐘」毎年12月31日午後10時より鐘が鳴ります♪
しばらく裏山を登っていくと「家康公の墓」の看板。さぞかし立派だと思いきや・・・
少し高い場所にあるので円光寺の庭園や京都・洛北の風景もながめられます。車の運転はちょっと大変でしたけど、来て良かったと思う。客殿から庭園を望む構図は、日本庭園最高!!と思う瞬間です。たまは京都へ行くのもいいですね。